過払い金とは、読んで字のごとく払い過ぎたお金のこと。金融機関から融資を受ける際に返済したお金が、法律で認められた金利よりも高い事によって発生したものです。

 

借金には「利息制限法」で制限金利が決まっていて、

  • 元本10万円未満…年利20%
  • 元本10万円以上〜100万円未満…年利18%
  • 元本100万円以上・・・年利15%

となっており、これを超えたものは過払いとなります。

 

ただ過払い金には期限があり、その期間を過ぎてしまうと手続き自体ができなくなってしまいます。その為、少しでも現段階で心当たりがある場合にはできるだけ早く行動を起こす必要があります。

 

 

過払い金請求の流れ

過払い金請求は個人でもできますが、専門家に依頼して請求するのが一般的です。

 

任意で交渉する場合の流れ

 

  1. 弁護士・司法書士に依頼
  2. 貸金業者に「受任通知」を発送
  3. 取引履歴の開示請求
  4. 利息制限法にもとづく法定金利への引き直し計算
  5. 貸金業者への返還請求
  6. 貸金業者への返還交渉
  7. 合意書の取り交わし
  8. 過払い金の返還

過去の取引実績をもとに法定金利(15〜20%)に引き直し計算をすることで、過払い金がいくらあるのかを算出します。

 

 

過払い金回収に必要な書類

 

  • 取引明細書
  • これまでの全取引の契約書
  • 振込明細書
  • クレジットカード
  • その他の契約内容が確認できる書類

上記があると好ましいですが、借りた貸金業者を忘れてしまっても『信用情報機関』に問い合わせることで過払い金請求は可能です。

 

 

過払い金請求の費用

 

弁護士に依頼する場合は、

  • 着手金…1件2〜3万円
  • 解決報酬…返還額の20〜25%

程度の費用がかかります。

 

司法書士に依頼する場合は、着手金・解決報酬・その他を含めても5万円以内までと決められています。

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